引きこもりのこどもの支援 5つのヒント

投稿日:2014年11月10日

引きこもりといっても、様々な様態があります。ここに紹介する事例は、その内のいくつかに過ぎません。しかし、その支援の方法に、何かのヒントがあるのではないかと考え、載せてみました。

① 引きこもりは、人との接触を避け、他者の視線から自身を守る防衛手段として機能している場合があります。他者から隔離された限られた空間が、本人にとっては唯一の安心・安全の場となっているのです。それ故、その場所はしっ かりと守られていなければなりません。鍵をかけたり、カーテンを閉め切るのもその安心感を得るためなのでしょう。その安全な場所を、不用意に踏み込むことは得策ではありません。しかし、本人にとって重要なその場所が、衛生的で快適な 空間であることに越したことはありません。換気やごみだしの励行、収納ボックスの活用、照明の取替えなど、本人の希望に添いながら、居場所の環境整備が共同作業で できれば前進だと思います。

 

② 引きこもりの場所が自分の部屋に限られている場合は、それ以外の場所が本人にとって安心・安全な場所にはなっていない のでしょう。家族とも眼が合わなかったり、言葉を交わさないとすれば、自室に居る時間が大半となります。
家族が不在の場合は、自室から出て家中をうろうろすることも可能です。おやつをリビングに置いて出かけ、意図的に家族の不在の時間を設定して、本人が自室から出る機会を増やすことも良いでしょう。その時に、おやつをリビングで食べていれば前進だと思います。

③ 家族との交流が可能な場合は、一緒に居る時間を大切にしましょう。話をすることが一番ですが、同じ空間に居るだけでも 重要です。
同じテレビ番組を見て、共に笑った、共に涙したとなれば、大前進です。

④ 昼夜が逆転している場合が多いと思います。他者との人間関係を避けようとする気持ちが、次第に昼夜逆転のリズムを生み出します。
不思議なことに、休日や好きなことをする場合は、早朝でも目覚めます。昼夜の逆転のリズムを普通のリズムに戻すことは簡単ではありませんが、休日等に朝眼が覚めたときは、太陽の光を浴びるために、外に出ることができれば前進だと思います。

⑤ 自室に引きこもる、声をかけても返事がない、食事も一人で取る。家族にとっては、とてもつらい反応です。返事を強要すると拒絶の反応(怒りの声、無言、物をたたく音)が帰ってくるだけ。次第に、家族も暗く、寡黙になってくる。
無言が返事の代わり、食事が食べられているのが「ごちそうさま」の意、時々の物音が「元気だよ」の声、「うるさい」が本当は「辛い、助けて!」の叫び、なかなか伝わらないけれど、これが精一杯のコミュニケーションです。
家族からは、「おはよう」「昼食で来たよ」「おやつがあつよ」「おやすみ」「出かけるよ」と、普通に声かけを続けてください。返事はなくても、必ず伝わっていますので。

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