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9月入学を(コロナ対策)日本モデルのメルクマールに!

2020年5月26日

 9月入学が、一時話題となりながら、最近は否定的な論調も多くなっています。反対の主旨は、主に制度移行に伴う経費上のことが多いように思います。また、会計年度とのズレや、入学者の対象者の変更の混乱なども論じられています。

 私は、令和2年度生の学年を、来年6~7月頃までの延長を決め、そして翌年の入学を9月とするという考えを、前回本欄で述べさせて頂きました。

 理由はいくつかあります。

 

  • この令和2年度の児童・生徒につきましては、多くの子どもたちは、3月から5月までの3か月間の学校生活が臨時休校となっています。(時間確保が必要)
  • 臨時休校の間、毎日の生活を、睡眠時間や学習時間、食事、運動等を規則正しく過ごしていたとしても、登校しないこと、大半の時間を家庭で過ごす、家族との時間の過ごし方の変化、友だちと会わないというように、普通の生活のリズムを崩しています。                  そのことにより、自律神経の不調など、ストレスを蓄積していることは間違いありません。(長期の心身の負担を軽減するための余裕が必要)
  • 授業時間確保の為、夏休みの短縮等が予定されていますが、教室に空調等が整備されても、通学時の暑さ、換気等の励行、真夏のマスク着用の負担等、夏休みの短縮には生徒・教師の負担も大きい。
  • 秋以降の、第2波、第3波の到来での、更なる休校への備えが必要。
  • リモート授業への環境整備、授業計画、実施のための研修を、夏休みを活用して準備できる。
  • 令和2年度生は、3月から5月までの長期の臨時休校を余儀なくされました。その間のストレス、学校再開後の「新しい生活様式」に基づく未経験のストレスと、今までにない体験をしています。そのストレスの回復には、スロースタート(余裕ある出発)、ソフトランニング(柔軟な実行)、スタンドスティル(立ち止まる)といった、教師の余裕と、こどもの観察、寄り添うための時間を要する。
  • 未曽有の体験をして、最も心身の負担を感じ、その時間を過ごしてきた、この令和2年度生の体験を無にしてはなりません。彼らが、感じたこと、思ったこと、考えたことを私たち大人(教師、保護者、学校関係者、地域の方)は、今受け止めなければなりません。この機を逃すと、誰もが現在の思いを、忘れてしまいます。6月からの学校再開に当たっては、大人たちは全力で、彼らを観察し、対話をし、尋ね、読み取り、今後の対応に活かしていかねばなりません。そのためには、今年度こそ、十分な時間確保が不可欠なのです。
  • 入学は、9月に移行しても、今の学年構成を変化しなくてもいいのではないでしょうか。入学を、9月に移行するだけです。(不都合があれば指摘ください。)
  • 会計年度とのズレがありますが、予算編成は変えなくてもいいのではないか。9月からの学年の変更での予算も、「調整費」として当初から準備していけば可能です。

 

 以上のような点で、9月入学を提案いたします。

 令和2年度生の修了を来年7月とすれば、5月末までの臨時休校で失った時間を差し引いても、2~3か月余裕が発生します。延びた時間で何ができるのか、その時間を何に費やできるのか、生み出された時間をどう活用できるかの知恵を出すことの方が、足らない時間をどう補うかを考えるより、余程建設的に語れるのではないでしょうか。

 つまり、コロナにより失ったものを回復するというのではなく、コロナ対策を通して、「新しい生活様式」つまり、それは「新しい行動様式」であり、それを実現するためには「新しい思考様式」に基づくものであり、新しい価値を創造することです。それが、いわゆる日本モデルであると述べたいと思います。それ故、9月入学を、日本モデルのメルクマールと申し上げたいと思います。

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