どうして自分だけがいじめられるのだろう?
めだたないように身を潜めているのに。
逃げれば、惨めでカッコ悪いし。
先生に言えば、もとひどい目にあわされるだろう。
親に心配はかけたくないから。
自分が我慢すれば、いつか嵐は去っていくだろう。
そんなことを考え、じっといじめに耐えて、我慢していませんか?
いじめにあって辛くて苦しいなら、逃げ出していいんです。
逃げることは、惨めでも、カッコ悪いことでもありません。
なぜなら、危険を回避するのは、危機管理の第一の鉄則だからです。
逃げるという決断をすることは勇気の要ることなのです。なんとかなるだろうと行動しないで留まることは決して、解決にはつながらないのです。
逃げ出して安全な場所に行って、その後どうすれば良いかを、親や信頼できる先生や周囲の大人の人に相談すればいいのです。そして、完全に解決するまで安全な場所に居ればよいのです。
あなたの学ぶ権利は、何よりも安全な場所でこそ保障されなくてはなりません。いじめから逃げ出したあなたに最大の学ぶ権利が保障されるよう配慮することこそが、いじめ問題の根本的な対策だと考えています。
あなたの安全を第1にした学べる環境が必ず見つかります。勇気をもって、助けをもとめてください。
いじめる相手と闘う必要もありません。
相手は、一人でなく大勢の仲間をつれてやってくるからです。そして、彼らは“あそび”だと言いながら、しつこくあなたをいじめ続けてくるからです。誰でも、一人で大勢の相手と対等に闘うことはできません。闘わなくっていいのです。
いじめる相手と話し合う必要もありません。
相手は、いじめることでしか自分の存在を確認できなくなっています。いじめて、あなたが苦しむ姿を見て、あなたを支配したように思っているのです。だから、いじめはエスカレートしても無くなりません。相手は、弱い自分の心に負けているので、話し合っても、あなたの気持ちに気付くことができないからです。
いじめの被害者になる可能性は、誰にでもあります。
大人になって社会で活躍している人の中にも、いじめを受けた経験をもつ人は多くいます。スポーツ選手にも、タレントにも、先生やお医者さんにもいます。職業は様々です。その人たちの話を聞いていて共通しているのは、いじめがとても理不尽であるということです。
いじめは、いじめる側が一方的に、いじめを押し付けているということです。つまりいじめは、ルールの存在しないアンフェアな状況の中で起こっているということです。だから、一人の力では、いじめからはなかなか抜け出せないんです。
かつていじめを受けたことのある人には、人格が備わっています。
いじめを受けて苦しんだ人は、孤独の淋しさや、友人の裏切りの辛さや、先の見えない絶望感を経験しています。それだからこそ、他者の気持ちを察したり、相手の幸せを素直に喜び、相手の苦しみにそっと寄り添うこともできるのです。そのように生きれば自ずから人格も形成されていくのです。
あなたは今、いじめにあっていて、とても辛いと思います。しかしこの辛い経験があなたの人格を磨き、将来は誰よりも優しく立派な人と成長することは間違いありません。
じっとしていては解決できません。さあ!いじめからの逃走の行動を開始しよう!
あなたが助けを求めてやってくるのを、多くの心ある人々が待っています!
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