小学5年生を対象に、リラクゼーションの研修を行いました、「表情カード」(笑顔、泣き顔、怒り顔、普通の顔の4種類)を使って、この1週間の自分の表情を選択してもらいます。
そして、その表情を選んだ理由を書いてもらいました。これは、いじめや虐待、イライラ感などのスクリーニングにもなりますが、自分の気持ちに目を向けるための導入です。
次に、教室で隣の席の子に、勝手に鉛筆などの持ち物を使われた場面のイラストを見せます。勝手に持ち物を使われた子の気持ちを尋ねます。「腹が立つ「イライラする」「仕方ない」等の反応が返ってきます。
そして、「みなさんは、イライラしたことありますか?」と聞くと、口々に「ある」と答え、「ある人は手を上げて」と言うと、全員の手が上がります。
「今日は、こんな時、イライラした気持ちを落ち着かせ気をる方法を学びます」
人間は、イライラするなどの緊張状態になると、①血圧が上がる ②汗をかく ③脈拍が速くなる
④呼吸も速くなる ⑤体が固くなる などの変化が起こっていることを確認させます。
気持ち(心)が、イライラしていると、呼吸が速くなり、体が固くなっていることに注目させ、イライラした気持ちを落ち着かせるには、呼吸を遅くして(深くゆっくり)、体を緩ませることが有効だと気付かせます。
そこで、イライラした気持ちを落ち着かせる方法は、リラクゼーションであると教えます。
この研修では、動作法の肩上げと、呼吸法を行いました。
<リラクゼーションの体験>
1 肩上げ
- 椅子に浅く腰掛けましょう。背もたれから少し、体を離しましょう。
- 腰骨は立て(シャキッとしている感覚)、顔は正面(天井から紐で、頭頂を吊るされている感)。
- 両手は、体側に下し、手のひらは、気を付けの時の感じで、首や体の力は自然な状態にしましょう。
- 姿勢ができましたら、肩上げを始めます。
- 両手は、だらっと下におろしたまま、両肩をまっすぐ上にあげましょう。耳に近づける感じです。
- 上がり切ったら、止めましょう。そこで、5秒間ストップです。
- そこから、まだ上がるかも知れません。上げてみましょう。上がり切ったら止めましょう。
- さらに、まだ上がるかも知れません。上げてみましょう。ストップです。
- そしたら、そこから一気に、肩を下ろしましょう。ストン!
- 下ろしたら、しばらく両手から力が抜けていく感じを、数十秒間味わってください。
これで、終了です。
この力が抜けていくときの心地よさが、リラクゼーションとなります。
※この動作法は、兵庫教育大学の冨永先生の講義を参考にさせていただいています。
呼吸法は、次回、取り上げます。
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