出会い そして関わり  蘭室の友

投稿日:2014年12月23日

人生において、誰と出会い、どう関わるかは、決定的な要因です。どの時代に、どこの国に、どのような家庭で生まれるかは運命でしょう。そこで、どのような友と交わるか、どのような伴侶を得るか、どのような師と出会うかは、偶然と必然と様々な要素が絡み合っています。
「蘭室の友に交りて麻畝の性となる」とは、香しい蘭の咲く部屋に入れば自ら、その香を放つ存在となり、真っ直ぐな麻の畑に植えられれば、自ら真っ直ぐに育って行くということを意味しています。人は、どのような社会に育つか、どのような仲間に交わるかによって大きく変わることが例えられています。
いじめや不登校に悩むこどもたちの多くは、不幸な出会いや関わりによって一層の苦しみに陥っている場合がほとんどではないでしょうか。それ故、いじめや不登校で苦しむこどもとの出会いは、慎重でなければならないのです。彼らにとって、私との出会いが、安心感や信頼感を得るものであって欲しいと願っています。
カウンセリングの基本は、クライエント(依頼者)とセラピスト(療法者)の信頼関係の構築から始まります。この信頼関係があってこそ、様々な心理技法を用いた“関わり”がクライエントに変化をもたらせることが可能となるのです。
一人のこどもとの出会いと関わりに全魂を込めたカウンセリングを心掛けたいと思います。

この記事へのコメント(0

まだ書き込みはありません

コメントを残す