良い習慣は身に付かず、悪い習慣はやめられない。
なぜでしょうか。これも良く言われていることです。しかし、少し誤解があるようです。
寝る前に歯を磨く、犬の散歩に行く等は、良い習慣だと思いますが、多くの人が身に付けています。
喫煙はなかなか止められませんが、たばこのポイ捨ては随分なくなりました。
どうも良い悪いではなく、快か不快に代表される身体的な影響、楽か苦に代表される精神的な影響の違いが、続くか続かないかに大きく関わっているのではないでしょうか。
ゲームは、交感神経を刺激し、アドレナリンを分泌させ、身体的興奮状態をもたらせるように仕組まれています。
新しキャラクターやアイテムを次々に投入し、興味や関心を引き出す楽しいストーリーを組み込んでいます。止められない仕掛けが、満載です。
一方、勉強は、教科書(或は問題集・参考書)とノートが主流です。
最近でこそ、パソコンやスマホを活用した方法もありますが、ゲームのような刺激はありません。正答を出してもゲームのような即時の称賛はありません。
少し飽きたからと言って、そのタイミングでシーンが大きく変化して新しい状況を提示するような機能も搭載されていません。
本来、勉強も知的好奇心が刺激され、学習意欲が引き出されるメカニズムが内蔵しているのですが、日常的にテレビやゲーム、コマーシャルなどの強い刺激に晒されている子供たちにとっては、あまりにも柔らかい刺激にしか過ぎません。
だけど、人間は知的動物です。
向上心や使命感、道徳心、目標達成感、自主性等が伴うことによって、退屈で冗長な勉強にも粘り強く取り組むことができます。
身体的レベルや好き嫌いや苦楽の精神的なレベルでは、勉強はゲームの魅力に簡単に負けてしまいます。
しかし、高度な精神的レベルにおいては、勉強は魅力的な対象となります。勉強を持続させるヒントがここにあるのではないでしょうか。
結論です。勉強を持続させるために!
① 向上心と勉強を続けることの関係を納得させる。・・・勉強は成長への栄養
② 使命を果たすためには何を学ばなければならないかを考えさせる。
・・・勉強の目標の設定
③ 学ぶことは人間として生きること・・・道徳心を培うことは学びにつながる
④ 分かること、できることは、生きる喜び・・・目標達成感は、次の学びを生む
⑤ 主体的行動は、やらされる行動の何十倍もの満足を得る
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