家ではゴロゴロしている。テレビばかり見て、勉強しない。ゲームに夢中。どうしたらいいのでしょうか?
いつか、やる気がおきるのでしょうか?小学校の高学年から、中学生にかけての保護者から常に問われる質問です。
家庭学習の習慣は、幼いときにつけておきたいものです。幼児の頃の親子読書、小学校低中学年での母子(ははこ)学習など、お母さんと一緒に居ること自体が楽しい時に習慣付けるのです。
高学年になって、親が少しづつ手を抜いても習慣は持続されます。
といっても、中学生になってからの母子学習は無理がありますよね。では、どうすればいいのでしょうか。
中学3年生のA君は、夏休み明けの2学期から成績が急上昇しました。
もともとクラスの上位30%位だったのですが、⒑%位に伸びたのです。1学期までは、運動部で頑張っていましたが、夏の大会で敗れ、引退となりました。
部活動が無くなり、夏休みは好きな推理小説を読み耽っていたそうです。
この読書への集中力が、2学期の成績上昇の要因と、私は結論づけました。彼自身も集中力が増したことは自覚していたようです。
ゲームに夢中になっていた中学1年生のB君は、ゲームを通して、戦国大名に興味をもちました。
インターネットを使って、どんどん調べていくうちに、「戦国博士」と呼ばれるくらいに、知識と理解が広がりました。
自然に社会科の成績が上がり、それが自信となって他の教科の成績もあがりました。
これらは、たまたま上手く行った事例かも知れません。ここで述べたかったことは、誰にでも何処かに、“やる気スイッチ”が存在するということです。
偶然に成功して、それを褒められてスイッチが入る子もいます。先ほどのB君のように趣味の中に、A君のように読書の中に、新しい経験の中に、感動の中に、驚きの中に、仲間の中に、家族の励ましの中に、成功体験の中に、スイッチが見つかるかもしれません。
少なくとも、ただテレビを見ているだけであったり、ゲームにのめり込んでいるだけではスイッチは見つかりません。
宝探しと同じです。ここを探せば必ず見つかるという保証はありません。
しかし、どの子にも、その子にとってのスイッチは存在します。探してみませんか。
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