心を考える

投稿日:2014年9月24日

人は顔や体型が違うように、一人ひとりの性格も趣味も違っています。

当然、考え方や生き方、夢や希望もそれぞれ違います。それが個性となり、人柄となります。そこには、優劣はありません。それぞれに輝いているのです。

それは、桜には桜の潔さがあり、梅には梅の香りがあります。桃や李(すもも)には、格別な風味が備わっています。これを桜梅桃李(おうばいとうり)といいます。

桜梅桃李は、一人ひとりの存在には、絶対的価値を有しているという万人平等の人間観を表しています。

私は、心を考える時、この桜梅桃李の原理を基本とすることを忘れてはならないと思っています。

人は生きてきた過程や、置かれた環境によって、様々な価値観をもつようになります。時には、他者には受け止め難い考え方や行動、感情を示す場合もあるかも知れません。

ましてや、心の病となれば尚更でしょう。

それでも、すべての人の心の奥底には、おかし難い尊厳が備わっていると信じて、対峙しなければならないと戒めています。

琴線に触れるとは、そのような信頼関係からのみ生まれるのだと思います。

  

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