外遊中の総理大臣の「食べ方が汚い」が、ネットに拡散した。それ以外にも服の着こなしやメガネのロゴ迄が、揶揄の対象となっている。
やがてその姿を、馬鹿にしたり、笑いものにしたり、遂には差別する言葉になって、広がって行った。
食べ方や着こなしについて、学校で、誰かが友達に向けて、馬鹿にしたり笑いものにしたりすると、それを黙って見ている教師はいないだろう。何故ならそれは、人格否定や差別に繋がる行為と考えるからである。
このニュースやネット記事は、子どもたちも多く目にしている。「マナー違反」「変だ」「美しくない」と思う事なら、その気持ちを、自由に表現しても構わないと理解するかも知れない。
それで良いのか?
ダイバーシティが、重要視される社会にあって、特に、文化や服装、マナーについては、自分と違うという事を前提に評価してはならないことは、子どもたちに十分に理解させなければならない。
今回のことだけではなく、最近の国政選挙や知事選に於いて、SNSを使って、自分の考えや価値観の違う相手陣営に対して、非難や嘲笑、差別、攻撃が無制限になされていることも同じく、残念でならない。口撃は、その破壊力に於いては、生物兵器に匹敵するものだ。
今の日本の世情は、真摯な日本の道徳心や規範意識を毀損するかのようである。大変不安である。
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