コロナウィルスの感染防止のための臨時休校について

投稿日:2020年2月29日

2月27日、官邸からコロナウィルスの感染防止のために、全国の小中高の臨時休校についての要請が出されました。

私は、最初「そこまでの対策が必要なのか」と、衝撃を受けました。「事態の深刻さを認識できていなかった」とも、反省もしました。その後、テレビでの報道を見ていると、「突然で現場が戸惑っている」「共働きの家庭の子供たちへの支援は講じられているのか」といったやや批判的なコメントが、報じられています。いつもの報道機関のずるい手法だが、報道する側の意図がのせられているようにも思えて仕方がありません。

対策について、報道局の見識・評価を出すことが正しいかどうかは、議論の余地もあるでしょう。しかし、意図を持って、それを客観性を装いながら、世論を誘導するような報道の在り方は、厳に慎まなければならないと考えます。

大型クルーズ船の3500人以上の乗員乗客が、船内に留め置かれた時に、幾つかの局では、スマホで撮影された内部の様子を報じながら、情報も遮断された状態の不安な乗客の言葉や不安、怒りを流していました。日を追って、非人道的な対応を批判するような内容が濃くなっていったようにも思います。「早く検査を実施し、陰性であれば下船させてあげるべきだ」といった世論も生まれてきました。報道の力の大きさを感じた次第です。

そして、規定の日数が経過し、陰性の結果が出た乗客が次々と下船を開始する日がやってきました。少しホッとするニュースでした。しかし、200人以上の乗客は、まだ下船できる状態ではありませんでした。

陰性と判断され下船された人々が、次々と家庭に戻る姿に異論を唱えた報道はあったのでしょうか。多くのメディアは、解放された安堵の姿を報道したのではないでしょうか。しかし、やがて陰性から陽性に変化した人々の存在が出てきてました。また、外国籍の乗客は本国に移送された後も、一定期間隔離状態に置かれているなどが伝えられると、報道は、下船後の移動の方法や、隔離を選ばなかった政府の対応を、批判するような流れに変わってきたのです。

報道が変わったことをおかしいと指摘しているのではありません。今回の事態は、日本も世界も未だ経験したことのない未知の課題が山積している問題です。オピニオンリーダとなるべき立場の機関は、批判を恐れることなく、様々な知恵を出し合って考えを表明すべきです。結果を見て、他者を批判する姿勢ではなく、考えを出し、たたかれ、そしてさらに高度でち密な対策を生み出すことではないでしょうか。

今回の、臨時休校はやむない選択です。ただ、学校に行けない子供が学童保育に溢れれば、却って危険です。

提案します。全小中高等学校を開放すべきです。保護者の判断で、学校に行かせるというならば、学校は受け皿にならなくてはなりません。全員が登校するのではないので、教室も過密にならないように配置をします。教員は授業はできませんが、学習のサポートは可能です。

 時間制限で、ローテーションでの開放でもよいでしょう。登下校の見守りが必要なら、低学年の登校時間を工夫すれば可能です。

 

以上は、私の考えです。勿論、感染症対策からの懸念される課題もあると思います、それを述べてください。そして、最高の方法を見出すことを期待しているのです。

知恵は、現場にあります。現場から、拾ってください。しかし、面倒なことはしたくないという気持ちもあるかも知れません。大多数の先生方の責任感、使命感を信じて、知恵を求めてください。

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