自律訓練法は、心身の緊張感を緩和させるセルフコントロールの有効な技法である。催眠療法やフォーカシングとの共通点もあるが、より自律的であるところに活用範囲が広いと考える。
2010年、徳島赤十字病院で13歳の心身症の中学男子に適応した自律訓練法の論文がある。薬物療法は用いないで、自律訓練法を7ヶ月継続し、血圧の低下や不安感の緩和等の変化が見られたことが報告されている。
対象が中学生ぐらいであれば、自律訓練法の目的(緊張の緩和やストレスマネージメント等)について心理教育を行い、第1公式(四肢の重感練習)第2公式(四肢の温感練習)までの取り組みで大きな効果が期待できる。その際、自律訓練とは、家庭で一人で継続した取り組みができることが基本であることを十分に話し合っておく必要がある。
自律訓練法が、習慣化されることによって、テスト前や試合前での緊張の緩和と集中力の高まりをセルフコントロールすることが可能となり、その応用範囲も広がって来る。
自律訓練法の子どもへの応用
投稿日:2014年12月3日
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