東スポWEB の意見 2025.8.29 20時頃公開
「ジャーナリストの青木理氏も「いやいや本当おっしゃる通り」とうなずき、『家庭のことは家庭でやるべきで、法律とか条例、つまり、お上あるいは公権力が私生活の道徳みたいな話まで踏み込むというのは、あっちゃならないことですよね』と警鐘を鳴らした。」(東スポWEB)
上記の記事を読んで、「あっちゃならないこと」とまで書かれた条例案の内容を確認してみた。
市長の説明によれば
「市民の方々が時間をどのように使うかは各自の自由であることは当然のことです。条例案が余暇時間におけるスマートフォン等の使用を1日当たり2時間以内とすることも市などが「促す」にとどまります。市民お一人おひとりによって生活状況は異なります。「目安」を参考に、各自の使用時間や使用時間帯等を見つめなおしていただきたいと考えています。」とあります。
また、具体的には、
「小学生で午後9時、中学生で午後10時を目安にして、以降の使用を控える。」との内容です。
対象が、子どもだけではなく市民全体に及んでいることや、スマホの長時間使用の弊害の科学的根拠が必ずしも明確でないことが、批判の対象となっているのかも知れない。
ただ、「公権力が私生活の道徳みたいな話に踏み込むべきでない」とは、間違いである。スマホの長時間使用が、道徳の次元の問題ではないという事が、第1の理由である。
もう一つは、「公権力が私生活の話まで踏み込むことはあちゃならないこと」というステレオタイプの意見です。
コロナ期に、外出制限などの「緊急事態宣言」は、様々な意見や価値観がある中で、感染を広げない対策として、外出抑制やマスク着用を推奨したことが、一定の効果をあげた。
飲酒や喫煙の未成年者の禁止や喫煙者への喫煙場所の制限、映画のR18+ なども、「あっちゃならないこと」と言うのか?
価値観の多様化や個人の尊重の原則の元、むやみに公権力の私生活への介入を認めてはならない。しかし、近年、闇バイトの求人や偽サイトやなりすましによる偽情報の拡散、SNS上に氾濫する誹謗中傷等、非介入でよいのかと思う事例が数多ある。
本格的に、規制を考えなければならない状況を直視しなければならない。
私は、現職のスクールカウンセラーであるが、スマホの長時間使用は、多くの生徒に、学校生活や友人関係作りに多大の影響を与えていることを実感している。
スマホが、離せない状況や、睡眠時間を削っている実態だけではない。
Lineから外される、既読にするかどうか悩む、交信内容の文字情報からの誤解など、友達関係でのトラブルや、不登校の要因となるケースも稀ではない。
もはやスマホの存在が、小中学生から、高校大学生、Z世代、ミレニアム世代と呼ばれる人には、手元にあるのが日常であって、それを自ら手放すという選択肢は存在しない。故に、スマホの弊害からの離脱となると、なんらかな規制がなければ、実現が難しい状態である。
今回の豊明市の提案を多くの自治体や教育者が、真正面から受け止めて、論議に参画して欲しいことを、切に希望する。
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