「しきしんふに」と読みます。
色とは、形の有るもの、物質を指し、ここでは“身体”を意味します。
心は、物質に対して、精神的なものを指し、ここでは“心”を意味します。
つまり、色心不二は、身体と心は不可分のモノ、一体であることを述べています。
心身症は、「体の病気ですが、その発症要因や慢性化にストレスが関与している病気の総称」(こころの耳)です。治療は身体疾病の治療、心身相関のメカニズムへの気づき、ストレスへの対応などが中心になります。その為、心療内科医による診断や治療が中心になります。(同上)
心身症の治療をみてみると、私たちの身体と心は、「色心不二」であることが良く理解できます。
さて、文科省の「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に依りますと、この1年間だけで不登校生が、48813名増加し、率にして24%増となっています。
不登校生では、腹痛、頭痛や吐き気、だるさなどの身体の不調が伴いますが、日曜日や長期休暇等、学校が休みの日には比較的元気です。
学校に行かねばならないというストレスが、体調不良を引き起こしています。
近年、不登校生の急増は、コロナの影響も否めませんが、子どもたちの原因井心の不調が広がっていることは間違いありません。ここでは、その原因については、敢えて触れません。
不登校という身体症状を伴う心の不調には、心を元気にさせる手立てが求められます。しかし、原因に触れなければ、その手立ては見つかりません。不登校生を前にしながら、どうすれば良いのかが分からず、悩んでいる先生方が多くおられます。
身体の不調と心の不調が不可分(色心不二)ならば、心の不調を良くするためには、身体の調子を整えることに徹するのはどうでしょうか。
早寝早起きが良い。しっかり栄養のある食事を摂る。軽い運動や、時には汗をかく運動も良いかも知れません。お風呂や、夕涼み、日向ぼっこも、心身共に快適であります。
眠れないから、食べれないから、起きれないから困ってるのですと、お叱りを受けるかも知れません。眠れないのなら、昼間に体を動かす、お風呂の入り方を工夫する、眠気を妨げる、夜のスマホやパソコンの使用を控える、布団に入る前に身体をほぐす等、色々な知恵を働かせましょう。時には、薬を使用することも構いません。
兎も角、身体の調子を整える工夫を、生活リズムの確立を、目指しましょう。食べることも、朝起きることも、身体に良いことを、積極的に取り入れます。身体が元気になった時、自ずと心の調子を取り戻すことが可能となります。
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